彼女の死後、音楽を取巻く環境は大きく変化しましたが、今後もどういう形であれ、彼女の音楽はずっと愛聴されてゆくことでしょう。
先日7月23日は彼女の最後のアルバム 『かなえられない恋のために』 (2008年) がリリースされた日でした。もう10年にもなるのですね。
そこで今回は2008年の同アルバム発売当時に3回にわたりファッション誌 『FUDGE (ファッジ)』 に連載された bice のコラムの第1回目をお伝えします。読者向けに彼女のお薦めアーティストの作品3枚の紹介もあります。
ユーモラスな親しみやすい口調で 『かなえられない恋のために』 の発売に至る経緯が書かれていますが、ここでははっきり「セルフプロデュース」で制作したと書いていますね。
DJ & Musician's Column
はい!ビーチェ姉さんだよ!めっちゃ暑いね!大好きな夏だよ。ビール、ゴクゴクだよ!
今年の夏は、なんと6年ぶりのアルバムリリースが(7/23)ありました。6年ぶりって『あの人は今。。。』に掲載されてもいいぐらいだよ!
でもその間はドラマやアニメのサウンドトラックを死ぬほど作ったり、CM作ったりしていたんですー。bice.jpに詳しくは載っていますが。
とにかく、小西さん(ex.ピチカートファイヴ 他、、、)から一本のお電話を頂いたのがきっかけとなりこの『かなえられない恋のために』ができたのです。
私自身も歌う事もないなっと思っていたのに、小西さんが過去の作品を、大絶賛してくれて『そんなに褒められても!』というくらい褒めてくれて、良かったらレコード会社にかけあってあげるよ、といわれ、一回断りつつも、やはり6年で作った曲はいい曲ぞろい!(自分でいうな)なので、頼んでもらったらなんと出来たではありませんか。
結構久しぶりにセルフプロデュースで歌ものの制作は本当に大変でしたが、皆さんにオススメ出来るアルバムになりましたよ!泣けてくるよ、姉さんも。。。どうか手にしてそして聴いてくださいな!感想まってるよ~~~
今月、FUDGE読者におすすめする3枚
1. Ida 『will you find me』
心に優しい音楽です。全編にわたる、寄り添うようなハーモニー(コーラスワーク)が誰かに優しく髪をなでられるような気持ちになる、曲達です。
2. Roger Nichols & the Small Circle of Friends 『Full Circle』
ソフィスティケイトされたサウンドは曲作りの巧みさと甘く切ないコーラスワーク。私はロジャニコ皆さん同様大好きで、2007に、リリースされたアルバムです。昔と変わらず、巧みだな~と思うフレーズばかり。バイブルです!
3. Wagon Christ 『TALLY HO!』
名義によって多彩なサウンドを繰り出す人だから、最初紛らわしかった。。。Mo'Wax、Ninja Tune、Warp、Rephlex、Planet Mu、Rising HighなどのU.K.90年代~の主要テクノ/クラブレーベルを総なめしているほど凄い人です!もうなくなっちゃったけど、表参道のBLUEにWagon Christが来たときは感動しました!もうまた泣きたくなりながら踊っていました。
(FUDGE 2008年9月号 Vol.63 掲載)