『かなえられない恋のために』収録曲の仮タイトルと「スプラッシュ」にまつわる話

2020年3月28日

2008 bice アルバム かなえられない恋のために



bice の2008年のアルバム『かなえられない恋のために』のリリースが決まってから正式なアルバム・タイトルが発表されるまでの間、ネットショップなどではアルバム名が『bice(仮)』と表示されていたのですが、収録曲についても更新されるまでは仮タイトルのままで掲載されていました。以下に採録しておきます。
____

仮タイトル
(原文ママですので一部綴り間違いと思われるものがあります)

CINE LOVE/ 秋っぽいドレミ/ アイスティーナ/HEAVEN
/IN LOVES TIME/ ORDINARY DAYS/ PEPPERMINT
/RED BALOON/ RIRI ON THE HILL/ スモーキンラビット/ SPLUSH. 

※全11曲収録、曲順未定
____

CINE LOVE → cine love 4
HEAVEN → heaven
IN LOVES TIME → in lovers time
ORDINARY DAYS → ordinary days
RED BALOON → レッドバルーン
RIRI ON THE HILL → lily on the hill (『うたとギター。ピアノ。ことば。』ではカナ表記の「リリー オン ザ ヒル」)
SPLUSH. (SPLASHの綴り間違い?) → スプラッシュ

だとすると、残りの

秋っぽいドレミ
アイスティーナ
PEPPERMINT
スモーキンラビット

が最終的には

100年後にはふたりはいない
停戦しましょう
太陽が生まれ変わる頃
ただ恋しくて会いたいなんてね

(順不同)

のうちのどれかに変わったということみたいですね。
以前こちらの記事でも触れましたが、2008年当時、小西康陽さんがエッセイの中でこう書かれていました。

ぼくがやったのは、せいぜい幾つかの曲でタイトルを提案して、いくつか採用されたことぐらい。


 実際に小西さん案のタイトルがどの曲で採用されたかまでは明らかにされていませんが、文章そのままのような長いタイトルものなど、
それ以前の bice のセンスとは明らかに違った感じは受けますよね。
(まさに「東京の街に雪が降る日、ふたりの恋は終わった。」的な)
それまでの bice の曲名は大抵簡素な単語やフレーズが多かったですから、曲名からしてドラマチックで新鮮ではありましたね。

 「スプラッシュ」についてですが、この曲は2002年に東海地区限定で放映された、米倉涼子さん出演のフィットハウスというアパレルショップの TVCM のために書かれたサビが元になっています。英語詞だったと聞いた気がしますが、ソースが探せなかったので不確かです。残念ながら未だにこの CM を見たことがありませんので、私自身は この CM に使用されたヴァージョンを聞いていないのです。
 
放送当時は 一部で話題になって、カヒミ・カリィさんのファンサイトにどなたかが「カヒミさんの曲ですか?」と質問されているのも見ました(笑)し、bice の公式サイトにあった掲示板でも、寄せられた質問に答えて当時のマネジャーだった篠崎さんが、曲名は「Splash」だとお書きになっていたと思います。でもなぜかそのあと曲名が伏せられて「未発表曲です」と修正されたので、当時は何かの間違いだったのかな?と思っていたのですが、6年の時を超えてあの曲名は間違いではなかったようだと気づかされた次第です。

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