中島優子 Barfout! Vol. 019 (1997年1 & 2月号) 記事

2018年9月16日

1996 1997 Barfout! charmless? インタビュー バァフアウト 記事 中島優子

 先日の Spitz 草野マサムネさんの番組で bice 「An apple a day」が放送されたことの反響が思っていた以上にあり、著名人の方の影響力の大きさを改めて感じさせられました。
 
初めて bice を聴いて気に入り、彼女の他の作品を聴いてみようという方々がまた増えたことも嬉しかったですが、bice が亡くなっていたことをこの番組で知って、ショックを受けたという方々もまだまだ多くいらっしゃるのですよね。情報が必要なところに届くようにするのは本当に難しいですね。
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今回は中島優子名義では最後の作品となった、
4枚目のアルバム 『charmless?』 (1996年12月) 発売時の記事をご紹介します。


 PEOPLE'S  CAFE


小学4年生の時に聴いたオフコースからゾンビーズ、スミス、スクリッティ・ポリッティ、そして最近のお気に入りザ・ハイ・ラマズまで。とりたてて脈絡のないように思える彼女のフェイヴァリット・アーティスト達だが、彼女の中ではそれらがしっかりと繋がっている。

「小さい頃から、メロディばっかり聴いてたんですよ。その頃から自分にキュンとくるメロディのツボは変わってないですね。まずはきれいなメロディがないとダメなんです。でもそれだけっていうのもダメ。凝ったアレンジだとか、相反するようなギター・サウンドがメロディを殺さない程度にあるというバランスがとれてる曲がいいですね」

この言葉通り新作アルバムはあくまでメロディを軸にしつつ、サウンドに関しては彼女の雑多な趣味を反映させたバラエティに富む作品集に仕上がっている。そこに共通しているのは「これ、かっこいいな」、「この感じも好きなんだよね」という、自分が「感じた」音楽にヴィヴィッドに反応する無邪気な好奇心だ。それは一年前に始めたばかりのギターで早くも作曲をしているという今作でのエピソードにもよく現れている。


中学1年の時から音楽を作ってきた彼女にとって音楽は頭で考えるものではなく、皮膚で感じるものなのだ。あどけなさの残る面差しの中に、自身の感覚のみを頼りに生きてきた女のタフな息づかいを確かに感じた。 (大久保和則)


中島優子 (なかじまゆうこ) /
オー!ペネロープとの共同プロデュースで制作された四枚目のアルバム「チャームレス?」(フォーライフ)が今月リリースされたばかり。打ち込みのビートとポップなメロディが核になった楽曲は、オルタナ風だったりブリット・ポップ風だったりラウンジ風だったりチャームレス!じゃなかったチャーミング!!!

(『Barfout!』 Vol. 019, 1997年1月 & 2月号掲載)


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